コラム

【労務】社労士と契約するタイミング・社労士の価値

【労務】社労士と契約するタイミング・社労士の価値

このコラムは、Podcastラジオ “社労士吉田優一の「給与設計相談室」” 第85回の配信をもとに書かれた記事です。

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Podcastでは、給与・報酬の設計を中心に、会社を経営していくうえでぶつかる人事の課題についてお話ししています。ぜひフォローをお願いします!

目次

Podcast再生1万回突破に寄せて―成長志向の相談が増えた理由

平素より当社のウェブサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。社会保険労務士法人ONE HEARTの吉田です。

この度、当社が配信しているPodcastラジオ「社労士吉田優一の給与設計相談室」の再生回数が1万回を突破しました。リスナーの皆さまには心より感謝申し上げます。

ONE HEARTもこの1年間でスタッフ数やお客さまが大幅に増え、様々な企業の成長フェーズに立ち会う中で、改めて社会保険労務士が提供できる価値について深く考える機会を得ました。

一昔前は、社労士への相談というと「どうやったら労働基準法を回避できるのか」といった、いわば防御的・コスト削減的な視点からのものが一定数ありました。しかし、ここ最近の流れは明確に変わってきています。

今は「どうやったらしっかり成長できるいい会社を作れるのか」という、未来を見据えた成長志向の経営者からの相談がものすごい勢いで増えていると実感しています。

本コラムでは、こうした成長を目指す経営者や人事担当者の皆さまに向けて、社労士を単なる手続き代行者としてではなく、事業成長の戦略的パートナーとして活用する真の価値と、顧問契約を検討すべき最適なタイミングについてお話しします。

社労士が提供する3つの価値―成長を加速させる土台とは

多くの経営者が「社労士は手続きをやってくれる人」という認識を持っていらっしゃいますが、実はそれは価値のごく一部に過ぎません。社労士が提供する真の価値は、以下の3つに集約されます。

1. 経営者に「自信」をもたらす正しい制度設計

社労士が提供する最初の、そして最も重要な価値は、経営者や人事部門の皆さまが、会社の制度やルールについて自信を持って従業員と向き合える環境を構築することです。

従業員からの疑問や、時にはクレームに近い話が出た際、「いや、会社の制度はこうなっているんですよ」と、法的な側面をしっかりと踏まえた根拠をもって毅然と話せることは、組織運営の信頼性を担保する上で不可欠です。

制度が不明確であったり、法律に照らして不備があったりすると、経営者自身が説明に詰まり、これが組織内の不満を増幅させる要因となってしまいます。結果として、組織崩壊の初期段階である「不満の増幅」や「貢献意欲の低下」を招きかねません。

私たちが法的な側面も踏まえて提案する「正しい制度設計」は、経営者の精神的な安定と、会社が安心して事業に集中するための基盤を提供するものなのです。

2. コア業務に集中するための「解放」

社会保険手続きや給与計算といった労務業務は、毎日発生するものではありません。そのため、事業会社側からすれば「1年前に入社した人の手続きの時はこうやったけど、今年はどうだったかな」「法律改正はないかな」と、都度立ち止まって確認しながら進める必要があります。

これで本当に抜け漏れがないか、という精神的な負担も伴います。

経営者や優秀な人事スタッフの時間は、本来、会社を大きくしていくためのマーケティングや営業、あるいは採用戦略といったコア業務に投下されるべき「希少な資源」です。

煩雑な労務作業を社労士にアウトソースすることで、専門知識による網羅的な案内と抜け漏れのない手続き遂行を実現し、経営者の時間を戦略的に確保できます。

これは単なる業務代行ではなく、経営効率化のための重要な投資だと捉えていただきたいのです。

3. 成長を止める労使トラブルの未然防止

私自身、これまで数多くのトラブル解決に携わってきましたが、やはりトラブルが発生してからでは大変です。

特に大変だと感じるのは、従業員が労働組合に駆け込んでしまったケースです。顧問弁護士の方と一緒に団体交渉に出た経験もありますが、平日の夜などに長時間にわたり、誠実に交渉し続けなければなりません。交渉に向けた想定問答の準備や、その後の解決に向けた合意形成のプロセスなど、膨大な時間と精神的なエネルギーを割かなければならないのです。

これは単なる時間的な損失ではありません。今まで一緒にやってきた仲間と「ある意味敵対関係のようにになる」という状況は、経営者にとってものすごく精神的に辛いものです。本来注力したい成長業務ではなく、労使トラブルの解決という防御的な業務に自分の時間を割かなければならないのは、大きなストレスと非効率を生んでしまいます。

法令の複雑化や労働者の権利意識の向上を背景に、企業の規模に関わらず労使間で摩擦が生じる可能性が高まっています。

社労士による適切な制度設計や日頃の相談は、労働組合対応や退職勧奨でのトラブルといった重大な事態の発生確率を相当下げられるという点で、最も重要な防御戦略となります。

トラブルの未然防止は、企業の財務的な損失を防ぐだけでなく、組織の士気低下や優秀な人材の離脱を防ぐ、組織文化の防衛線としての役割を果たすのです。

顧問契約の最適タイミング―「人の悩み」が顕在化するとき

「いつから社労士と顧問契約を結ぶべきですか?」

この質問に対して、私は明確なラインを持っています。

社員5名から「人の悩み」が始まる

会社の経営者が抱える悩みは、成長フェーズによって変化します。

起業直後の悩みの中心は、売上や資金繰りの厳しさといった「お金の悩み」であり、この時期の主要な相談相手は税理士です。しかし、会社が順調に発展し、従業員を雇い始めると、お金の悩みは残るにせよ、だんだんと「人の悩み」が水面下で増えてきます。

たとえば、「どういう人を雇ったらいいのか」「会社の考え方と違う行動をしている人にどう注意、指導していったらいいのか」といった具体的な課題です。

この「人の悩み」が顕在化し始めるのが、社員5名くらいになったタイミングです。この頃から、社会保険労務士を相談相手として顧問契約を検討し始めることを強く推奨します。

法定の境界線「10名の壁」を乗り越える

そして、従業員が10人になったら、これはもう顧問契約が必要となる明確なラインです。

なぜなら、従業員が常時10人以上になると、就業規則の作成義務が発生するからです。この義務化の対象となる従業員には、正社員だけでなく、アルバイトやパートタイマーなどの非正規雇用者も含まれます。

この「10人」という数字は、法律の世界において、「個人商店的な運営ではなく、ルールで管理していかないと会社経営が成り立たない」という、組織的な管理体制への移行を要求する明確なトリガーだと認識すべきです。

マネジメントの世界でも、部下の最適人数が5名から10名程度と言われるラインとなります。10人という境界線を迎える前に、あるいは迎えた直後に顧問契約を結び、適切な就業規則の整備や、法的に整った賃金や退職に関するルールを構築することが、持続的な成長を目指す上で不可欠なのです。

ONE HEARTの強み―未来を見据えた制度設計とDX推進力

社会保険労務士は国家資格ですから、どの社労士に依頼しても一定の品質は担保されているはずです。その中で、社会保険労務士法人ONE HEARTが成長志向の企業に選ばれ続けている理由についてお話しします。

成長企業の未来を見据えた設計

当社は、特に成長志向の企業の支援事例が非常に多いという独自性を持っています。

そのため、私たちが得意とするのは「今日明日だけいい制度」ではありません。従業員が30人、50人、100人と増えていった時にも、破綻することなく対応できるような、未来を見据えた制度設計や給与設計を数多く手掛けてきました。

人事制度を単体で捉えるのではなく、企業の成長ロードマップや中期経営計画と連動させ、採用、評価、賃金システム全体が成長を加速させるツールとして機能させる設計を追求しています。

過去の制度を踏襲するのではなく、将来の組織構造を逆算したスケーラビリティの高い設計を提供することが、私たちの強みです。

ITツールを活用した戦略的なDX推進力

未来を見据えた制度設計を実現するために、当社はデジタル・IT活用、すなわちDX(デジタルトランスフォーメーション)に強い体制を構築しています。

私たちは、「マネーフォワードクラウド」、「KING OF TIME」、「SmartHR」といったクラウドツールを活用し、人事労務プロセスをITで効率化しながら、人数が増えても耐えられる制度設計を進めていくことを得意としています。

これにより、手続きの正確さと速度が担保されるだけでなく、労務データを一元管理し、組織の状態をリアルタイムで可視化することで、経営判断の精度を高める戦略的な情報基盤を構築します。

煩雑なルーティンワークはITに任せ、経営者が本当に注力すべき「人の悩み」への対応や、組織成長のための戦略立案に集中できる環境を整えます。

実践に基づいたリモートワーク推進ノウハウ

社会保険労務士法人ONE HEARTのもう一つの大きな強みは、私たち自身がリモートワークを推進しているという点です。

現在、私を含めスタッフの多くがリモートで仕事をしており、この体制を維持することで、地理的な制約なく非常に優秀な人材を採用できているというメリットを享受しています。

この自社で培ってきたリモート環境下での業務の進め方や、それに求められる制度設計のノウハウは、そのままお客様への付加価値として提供できます。

リモートワークを導入することは、単なる働く場所の変更ではなく、マネジメント手法、評価基準、コミュニケーションルールの根本的な見直しが求められます。出社を前提とした旧来の就業規則では、リモートワーク環境における勤怠管理や業務指示、チーム統率といった点で対応が難しく、これが組織内の小さな問題やトラブルの発生につながる可能性があります。

私たちが提供するのは、机上の空論ではない、自社で効果が実証された実践的な制度設計の知恵です。

特にリモートワークを推進したいとお考えの企業にとっては、当社のノウハウは、柔軟な働き方を求める優秀な人材を採用するための競争力強化に直結します。私たちは、新しい働き方における採用戦略、緻密なルール設計、デジタルツールの活用をトータルでカバーすることで、企業が「働き方改革」を事業成長のための具体的な競争力に変える支援を行っています。

まとめ―成長企業に今こそ求められる未来型労務戦略

社会保険労務士の役割は、単なる法令遵守の専門家から、企業の成長を加速させる戦略的パートナーへと進化しています。

私たちが提供する価値は、法的な側面を踏まえた制度設計による経営者の「自信」の提供、煩雑な手続きからの「解放」によるコア業務への集中、そして企業成長を阻害する労使「トラブルの未然防止」の三点に集約されます。

貴社の成長フェーズに応じて、社員5名から顧問契約を検討し始め、就業規則の作成義務が発生する社員10名のラインを迎える前に、戦略的な労務体制を構築することが賢明な経営判断です。

社会保険労務士法人ONE HEARTは、未来を見据えたスケーラブルな制度設計、ITツールを活用したDX推進力、そして実践に基づいたリモートワーク推進ノウハウを通じて、成長志向の企業を全面的にサポートいたします。

貴社の組織を30人、50人、100人規模へと成長させたい、あるいは柔軟な働き方を取り入れ、優秀な人材を獲得したいとお考えの経営者、労務担当者の皆さま。

まずは、貴社の未来の労務戦略について、私たちと無料相談で話し合いませんか。ぜひ、社会保険労務士法人ONE HEARTにお問い合わせください。

また、社会保険労務士法人ONE HEARTはITツールを組み合わせて、効率的な労務管理を作り、会社の発展に貢献します。急成長するスタートアップから、長年続く老舗企業まで、幅広いクライアント様をご支援させていただいています。

ONE HEARTに労務のご相談をしたい方、ONE HEARTでのお仕事に興味がある方、吉田とお話ししてみたい方など、ホームページの問い合わせフォームやtwitterのDMからお気軽にご連絡いただけると幸いです!

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吉田 優一(社会保険労務士法人ONE HEART 代表・社労士)

執筆:吉田 優一(社会保険労務士法人ONE HEART 代表・社労士)

社会保険労務士法人ONE HEARTの代表社労士。慶應義塾大学中退後、社会保険労務士試験に合格。その後社会保険労務士法人に勤務し、さまざまな中小企業の労務管理アドバイス業務に従事する。その中で、正しいノウハウがないためヒトの問題に悩む多くの経営者に出会う。こうした経営者の負担を軽減しながら、自らも模範となる会社づくりを実践したいという想いから、社会保険労務士法人ONE HEARTを設立。

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